返信先: 【医師のカルテ記載】コスト算定に見合う内容かどうか効率的に(リアルタイムに近い形で)チェックする方法

アバターアイコン

石岡第一病院(茨城県) 羽生 浩明

2018年8月17日 09:31

古宿会水戸中央病院 情報システム課 齋藤さま
石岡第一病院の羽生です。(MIRAIs-PX(R5.0) と IBARSⅡ(R9.2.2) を使用しています)

当院で取り組んでいるのは
1.未実施オーダーチェック
  IBARSでは会計取り込み時にカルテを開かなくても未実施オーダーの確認が出来るので、
  未実施オーダーがあった時点で、医事課職員が検査科や看護師に確認の電話をして、
  実施済みであれば(技師や看護師に)実施入力をしてもらうように依頼しています。
  (誤って検査や処置をスルーして会計に来てしまった患者の発見にも繋がります)

2.指導料や予防注射の汎用未入力チェック
  IBARSでは過去の指導料などが一覧できるので、過去に指導料を取っていて、今回指導料が
  飛んでいない患者の場合、医事課職員がカルテを確認したうえで、医師に電話をして
  医師に指導料を入力してもらうように依頼しています。
  同じように、予防注射などで来院した患者の汎用が飛んでいない場合も、医師に電話をして
  入力してもらっています。
  医師の入力待ちの間、その患者の会計は保留にしています。

3.医師事務作業補助者による現場での対応
  まだ、1つの診察室でしか行えていませんが、オーダー入力補助に医師事務作業補助者を
  配置しています。医事課経験者の医師事務作業補助者を配置することで、短期間で
  繰り返される検査を防止したり、指導料の取り漏れを防いだりすることに繋がっています。

4.カルテを閉じたときにチェックプログラムを走らせる
  カルテを「閉じた後」に、自作のプログラムを起動して簡単なチェックプログラムを走らせています。
  次回の検査予約が出ているのに、診察予約が入っていないとか、診察予約日までの日数と
  処方の日数が1週間以上ずれている等のチェックを行って警告メッセージを表示しています。
  コストと直接関係が有りそうなチェックは出来ていません。
  また、カルテを「閉じた後」なので、警告メッセージを見た後にカルテを開きなおさねばならず
  使い勝手が悪いのが問題です。

本当は、各種オーダー画面を「閉じようとしたとき」または、カルテ画面を「閉じようとしたとき」に
チェックプログラムを走らせて、エラーがあれば画面を閉じないようにしたいのですが、なかなか
そのような仕組みは作ってもらえません。(他社のカルテにはそのような仕組みがありました。
独自のルールというわけには行きませんでしたが、糖尿疑いでのHbA1c頻回検査を警告して、必要に
応じてカルテに戻る、といったことができました)
チェックプログラムまで作ってもらえれれば嬉しいですが、せめて必要なフックだけでも作ってくれば
プログラムは自分でどうにかするのですが・・・

カルテ記載が薄い問題は、診療録委員会で検討して、各医師に注意を促す程度です。

ご参考まで。