医療法人三愛会 整形外科三愛病院の奥村と申します。
法人本部で経営企画室と情報システム課の管理者をしています。
MIRAIs/EX を使用しています。
いろいろな事案に関して、基本的な考え方をいつも提示したうえで調整しています。
優先順位の順に、
安全
法令遵守
患者本位
職員本位
としています。
当法人では、派遣医師に関して、法令遵守の観点で考えて運用調整しました。
具体的には、カルテ開示になります。
カルテ開示時には、いつだれがどのように指示し実施したか、がポイントとなります。
この誰がを明確にするためには、医師のIDは必ず個人ごとに分ける必要があります。
マスタ管理者が不在時に急遽勤務されたことがない非常勤医師が当直されることはよくあります。
当法人では、「非常勤 医師1」というように事前に急遽来られた医師用のIDを登録しています。
緊急時用のIDで、事情を非常勤医師へ説明し、使用していただいています。
マスタ登録担当者が出勤次第、速やかに使用されたIDの氏名等の変更を上書きして登録します。
また別途の非常時用のIDを「非常勤 医師2」のように登録しておきます。
当法人では、常に10IDほど事前に登録してあります。
カルテ情報には、登録時のマスタ名称も格納されるため、カルテ印刷を行った際、診療当日の
記録には、「非常勤 医師1」と印刷されるようになっていたかと思います。
仮に裁判所への記録提示となった場合には、上記のような運用を別途説明するようにルール化
しています。
非常時のID説明は、看護部の協力をもらっています。
もうひとつ問題は、カルテ記録の承認登録です。
医師以外のオーダに対する承認登録は、カルテ開示時のポイントともなります。
EXは記事も承認が必要となりますが、PXからは記事は承認不要となっていたと記憶しています。
非常勤医師が在院中にカルテ承認をしていただけるように、クラークが上申する運用としています。
登録が漏れた場合は、院長に確認をとって、非常勤医師へ連絡し、代理で承認登録を行うことも
状況によってはあります。
上記のようにカルテ開示を意識したルールとしてありますので、法人内で特に反対されることは
ありませんでした。
また、職員IDですが、人事システム上の職員ID番号に統一しています。
一般的には、非常勤医師も職員として扱うと思われます。
非常勤医師のマイナンバーの管理も必要となるかと思いますので、同時に
人事システムに登録し、派遣医師のマイナンバー管理も可能としています。
ひとつの考え方として参考にしていただければ幸いです。
医療法人三愛会(整形外科三愛病院、三愛クリニック)(鹿児島県)奥村 龍一
2016年3月25日 12:36